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北里大学病院 薬剤部

掲載日:2004年9月7日


調剤履歴収集方法として、Bluetooth対応Barcodeシステムを構築し、
低コストかつ柔軟性に優れたシステムを実現

北里大学病院
日本を代表する大学病院として、診療・教育・研究活動を3本柱とした業務を行っている北里大学病院。同病院内の薬剤部の新規プロジェクトとして、リスクマネージメントを目的にアイ・ビー・エス・ジャパン鰍ニバーコードリーダーシステムを共同開発、導入しました。無線通信であるBluetoothを採用しているので、ホストPC x クライアント端末 の構成でのデータ収集を低価格で実現し、更に長時間かつ安定した通信を実現しました。また、データベースはMicrosoft Access2003を活用することで、導入後の自由なカスタマイズを提供しております。



導入の背景

リスクマネージメントをキーワードに、医療業界全体に求められている要求に応える為、アイ・ビー・エス・ジャパン へシステム共同開発の話しを提案したのがきっかけです。
今までの調剤システムではリスクマネージメントを考えている部分はごく一部で、それらはシステムから切り離されたものでした。全体のシステムへの拡張性などはなく、単体ハードなどが主です。もちろん、既存のものでも調剤ミスを軽減できますが、全てを無くす事にはなりません。
そこで、市販医薬品に印刷されているバーコードの有効活用、というキーワードが上がってきました。読み取ったバーコードをすぐに活用する為の方法として、動的な印刷、というキーワードが発生し、「バーコードを読み取り、データとして履歴を残し、動的に印刷物も作成する」というソリューションにまとまったのですが一般的にバーコードリーダーで、読み取り、通信、印刷の処理まで出来るモデルはかなり高価でした。予算は限られておりましたので、単体ハードではなく、拡張性を持ったシステムとしてバーコードを活用する、という課題に更に、低コスト、というキーワードが追加されました。
これらを実現するために、本ケースではパッケージやその他薬剤本体にバーコードが印刷されているもの全ての調剤履歴を携帯型バーコードリーダーでデータと、印刷物として残し、調剤ミスの発見を実現しております。現在は薬剤室単独のシステムですが、病院全体システムとの連携も念頭に置きながら低コストを実現しております。

導入システムの紹介
BTR構成
本システムはBluetooth ReaderとPDAによって、薬剤に存在するバーコードデータを取得、管理、出力をするのが目的です。薬剤のバーコードから、詳細薬剤情報を出力することが可能です。バーコードリーダーは、Bluetooth Readerが4台、PDA(h2210)+ PLS-5000 が1台、防塵式定置型1台、という構成です。防塵式以外の端末はBluetooth対応しておりますので、任意タイミングでホストPCに対して無線通信によりデータを転送します。受け取ったバーコードデータは Microsoftアクセスにて編集、利用できるので容易で幅広いカスタマイズが可能です。また、バーコードデータはテキストファイル(csv)、ODBC出力、キーボード出力等、様々なアウトプットが出来るようホスト側を構築しておりますので、システムに変更があった場合にも、WindowsBaseのホストと連携するのであれば、今回納めたバーコードリーダーを利用することが出来ます。
これらの構成で、各端末のオペレーションによりバーコードの読み取り、ホストPCへのバーコードデータの送信、ホストPCでの履歴データの保存、薬剤詳細情報の印刷を行っております。

導入システムイメージと解説

Bluetooth Readerを利用し、パッケージ薬剤バーコードを取得
BTR2
パッケージ薬剤のバーコード読み取りを行っています。この後、読み取ったデータをその場で送信すれば、プリンターから詳細薬剤情報と、調剤した薬剤師名、日付などを印刷したデータが出力されます。
BTR1

防塵式スキャナーを利用し、散薬バーコードを取得
VS2
散薬の薬剤瓶のバーコード読み取りを行っています。終了コードを読ませることで、プリンターから詳細薬剤情報と、調剤した薬剤師名、日付などを印刷したデータが出力されます。
VS1

PDA+PLS-5000を利用し、錠剤バーコードを取得
PDA+PLS-5000_2
錠剤のバーコード読み取りと調剤数入力を行っています。この後、読み取ったデータをその場で送信すれば、プリンターから詳細薬剤情報と、調剤した調剤師の名前、日付などを印刷したデータが出力されます。また、在庫管理にも利用可能です。
PDA+PLS-5000_1

導入の効果と今後の展望

「調剤ミスを低減することに成功できたので、今後は更なるオートメーションに力を入れていきたい。」
(北里大学病院 松原氏)
今回のようにバーコード+無線といったケースはPDAが普及している現状でもコストがかなりかかるものです。しかし、終わってみればわずか数十万円でこれらを実現した今回のケースは、コスト面ではかなり優れたシステムであると言えます。
導入後の現在の結果としては、全般的に良好です。薬剤室として本システムから更なるオートメーションへの派生、または拡張していくことは容易なので、発展性も高いです。しかし、今回はあくまで薬剤部として単独で出来ることを模索した結果なので、調剤業務のリスクマネージメントを全てクリアできたとは言えません。今後、調剤ミス低減を突き詰めて行くと、病院全体のシステムが関わり、その場合の拡張、変更は通常簡単ではないはずです。
全システムとの連携の部分は、実像が見えていない現状、今度どうなるかわからない点はあります。しかし、本システムはデータ出力に拡張性を持たせ、またWindowsBaseで構築しているので、新しいシステムでも利用できる可能性は高いはずです。


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